Citrix Readyワークスペースハブ
Citrix ReadyワークスペースハブによってCitrix Castingが有効になり、モバイルセッションをハブに安全に転送することができます。
前提条件:
- Android向けCitrix Workspaceアプリ1809以降。
- ハブ検出のためにデバイス上でBluetoothが有効になっている。
- モバイルデバイスとワークスペースハブが同じWi-Fiネットワークを使用している。
Citrix Castingを有効にする
Citrix Castingを有効にするには、[設定] > [Citrix Casting] に移動します。[Citrix Castingを使用する] チェックボックスをオンにします。
その後、モバイルセッションをハブに転送したときに自動的に起動するデフォルトのアプリまたはデスクトップを設定します。任意のアプリまたはデスクトップを選択するには、[設定] で [構成] > [優先リソース] ををクリックします。
これでセッションをローミングまたはキャストできます。
セッションローミング
セッションローミングを使用すると、モバイルデバイスからVDAセッションを起動してCitrix Readyワークスペースハブに転送できます。
- 手動ローミング
- 近接認証
手動セッションローミング
Citrix ReadyワークスペースハブのQRコードをスキャンして、VDAセッションをワークスペースハブに転送します。セッションをローミングすると、そのセッション内で利用可能なすべての周辺機器をワークスペースハブで完全に制御できるようになります。
手動でセッションローミングを開始する方法:
- Citrix Workspaceアプリを起動します。
- [設定] > [Citrix Casting] > [Citrix Castingを使用する] をタップします。
- コードスキャナーを使用してQRコードをスキャンするには、ワークスペースハブのアイコンをタップします。
- 次の方法でセッションを手動でローミングできます:
- ワークスペースハブのQRコードをスキャンする。
または
- [ハブ一覧を表示] をタップします。以下のようにワークスぺースハブの名前の横に表示されたアイコンをタップして、一覧からワークスぺースハブを選択できます。ワークスペースハブは、Bluetoothの信号強度の順に表示されます。
- ワークスペースハブの設定アイコンをクリックして、以下を実行します:
- 検出範囲を設定します。
- 切断範囲を設定します。
ワークスペースハブに接続した後、セッションはローミングを開始します。
右側の [X] アイコンをタップしてローミングセッションを切断します。2本指で画面を下にスワイプして切断することもできます。
近接認証によるセッションローミング
近接認証は、モバイルデバイスに触れることなく、自動的にセッションを認証して起動する方法を提供します。Citrix Workspaceアプリが起動した後にデバイスがワークスぺースハブの近接認証範囲に入ると、セッションはCitrix Readyワークスペースハブへローミングされます。
モバイルデバイスがCitrix Readyワークスペースハブの範囲内にある場合、Citrix Workspaceアプリで設定されたデフォルトの仮想デスクトップまたはアプリは自動的にCitrix Readyワークスペースハブで起動します。モバイルデバイスが圏外に移動すると、起動したデスクトップまたはアプリが閉じます。
近接認証を使用するには、モバイルデバイスとワークスペースハブの両方でBluetoothが有効になっていることを確認してください。Androidバージョン6.0以降で実行されているモバイルデバイスで位置情報設定を有効にします。
近接認証を構成するには、以下を実行します:
- Citrix Workspaceアプリで [設定] > [Citrix Casting] > [Citrix Castingを使用する] をタップします。
- [構成] をタップします。[構成]ダイアログボックスが開きます。
- [構成]ダイアログボックスで、以下の設定を行います:
- [近接認証] オプションをタップして有効にします。 [近接認証] オプションをオフにすると、VDAセッションはよく使うワークスペースハブにのみローミングします。 [近接認証] オプションをオンにすると、VDAセッションのローミングは利用可能なすべてのワークスぺースハブに対して機能します。
- 検出範囲 - モバイルデバイスとワークスペースハブとの間の距離に対するBluetoothの信号強度を表します。検出範囲は、近接認証が自動的に機能する範囲です。デフォルト値は-40です。
- 切断範囲 - モバイルデバイスとワークスペースハブとの間の距離に対するBluetoothの信号強度を表します。切断範囲は、それを超えると近接認証が停止する範囲の開始位置です。デフォルト値は-70です。 切断範囲の値は検出範囲以下で、負である必要があります。ワークスペースハブ一覧に表示されているRSSI値に応じて値を調整できます。詳しくは、ワークスペースハブのダイアログの図を参照してください。
- 優先リソースは、モバイルデバイスが近接認証範囲に入ったときに起動するデフォルトのVDAセッションです。この設定は、Citrix Workspaceアプリへのログオンに使用するアカウントに固有のものです。優先リソースを設定するには、Citrix Workspaceアプリにログオンして設定します。複数のアカウントをお持ちの場合は、それぞれに優先リソースを設定する必要があります。この設定は永続的です。つまり、優先リソースはアカウントごとに1度のみ設定する必要があります。設定を変更しない限り、近接認証範囲に移動するたびに優先リソースが起動します。
モバイルデバイスをRange1に移動すると、近接認証機能によって、ワークスペースハブでよく使うVDAセッションが自動的に起動します。モバイルデバイスがRange1または2の範囲内にある限り、デフォルトのデスクトップまたはアプリはワークスペースハブ上で実行され続けます。Range1と2からAndroidデバイスを移動すると、デスクトップまたはアプリは自動的に終了します。
お気に入りのハブ
ハブ一覧でワークスペースハブを長押しして、そのハブをお気に入りのハブとして設定します。お気に入りのハブの名前は、ワークスペースハブ一覧の一番上に青色で表示されます。
近接認証を有効にしているときに、範囲内に複数のワークスペースハブがある場合は、ダイアログボックスが表示され、セッションをローミングするワークスペースハブを選択できます。
範囲内にCitrix Readyワークスペースハブが複数あり、Citrix Workspaceアプリがバックグラウンドで実行されている場合、モバイルデバイスに通知が表示されます。通知をクリックして、接続するワークスペースハブを選択します。
セッションを終了するには、以下を実行します:
- モバイルデバイスをRange1と2の外に移動します。
- 2本指でCitrix Workspaceアプリのホームページを下にスワイプします。
- Citrix Workspaceアプリを終了します。
- Citrix Readyワークスぺースハブ上の画面セッションを終了します。
- 右側の [X] アイコンをタップしてローミングセッションを切断します。
セッションのキャスティング
セッションのキャスティングを使用すると、モバイルデバイスからワークスペースハブに接続されている大画面に任意のアプリまたはデスクトップをリダイレクトできます。セッションをキャストすると、デバイス上およびハブ上のキーボードとマウスを使用して、セッションを制御できるようになります。
セッションをハブにキャストするには、以下を実行します:
- セッション内で、ツールバーのCastアイコンをタップします。メニューとカメラビューが開きます。
- 接続するには、ワークスぺースハブの画面に表示されるQRコードをスキャンします。
接続期間の延長
長時間実行中のセッションでは、画面をロックした状態でデバイスを停止できます。セッションが中断しないようにするには、以下のヒントを参考にしてください。
- バッテリーの最適化がセッションを妨げる可能性があります。バッテリーの最適化の影響を避けるには、Citrix WorkspaceアプリをAndroidのバッテリー最適化の無視リストに追加します:
- [設定] に移動します。[バッテリーの最適化] > [すべてのアプリ] で、[Workspace] を検索します。
- サードパーティのバッテリー最適化アプリケーションを使用している場合は、Citrix Workspaceアプリをその最適化リストから削除します。
- 画面をロックする前に、Citrix Workspaceアプリのメインインターフェイスをフォアグラウンドに表示することをお勧めします。こうすることで、モバイルデバイスのオペレーティングシステムによりCitrix Workspaceアプリのセッションが終了されることを防げます。
セキュリティで保護された接続
Citrix Readyワークスペースハブは、Androidデバイスとハブの間の安全な接続をサポートします。Androidデバイスが安全に認証されていることを確認するには、クライアント証明書をインストールする必要があります。
-
モバイルデバイスに証明書をダウンロードしてインストールします。
注:
Androidデバイスが証明書の形式を認識しない場合は、サフィックスを(.pemから.crtに)変更します。
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Androidデバイスで [設定] > [他のセキュリティ設定] > [デバイスストレージからのインストール] > [信頼できる認証情報] に移動します。
Androidデバイスがホスト名を確認できない、または証明書を見つけられない場合は、警告メッセージが表示されます。ここでは、次のいずれかオプションを選択できます:
- 一度のみ許可:信頼されていない証明書を使用してハブに接続します。
- 常に許可:ハブに接続して信頼済み一覧に追加します。警告メッセージは再度表示されません。
- キャンセル:接続をキャンセルします。
通知を元の設定にリセットするには、アプリをアンインストールするか、キャッシュを消去します。